緊張とコーヒーで乗り切った、新商品撮影の裏方
撮影現場に立ち会うのは、これが初めて。
眠れないまま迎えた当日、コーヒーに頼りながら東京のスタジオへ向かいました。
黙々と動く、静かで集中した空気。
着実に進んでいく流れの中で、商品が「暮らしの中の一瞬」として切り取られていく。
そんな現場でわたしが見て、感じたことを、ちょっとだけ綴ります。
目次
1.目を閉じても神経がピンと張ったまま。頭の中が止まらない。そんな夜
撮影の前日、なぜか眠れず布団に入っても目が冴えてしまって、段々と焦りになってしまい余計に眠れず・・・。そんな前夜でした。
2.目覚まし代わりのコーヒーが、今日の相棒
結局一睡もできないまま、名古屋から東京へ。
新幹線の中では眠るどころか、この後確実にやって来る眠気防止にコーヒーを飲んでいました。
移動中からずっとコーヒーに頼りっぱなし。
スタジオに到着してからも、手にしていたのはやっぱりコーヒー。気づけば、一日中ひたすら飲み続けていました。 スタジオに用意されていたコーヒーが有難かったです。
3.時間通り、スタジオへ
スタジオに到着したのは撮影開始から1時間後。
といっても、これはもともとの予定通りの時間。現場の段取りがきちんと組まれていて、遠方組の私たちは、後から合流する流れでした。
すでに撮影は始まっていて、スタジオ内には静かな緊張感。
ずらりと並ぶ機材に圧倒されながらも、すごいなあ、という感動のほうが勝っていて。
内心そっと背筋を伸ばしました。 ふと目に入ったのは、机の上に置かれた一枚のタイムスケジュール表。現場のプロフェッショナルさと、撮影の緻密な設計に思わず驚きました。
そして、その中に立った瞬間、「ここで、商品が伝えられていくんだ」と実感しました。

4.雨の中の買い出しと、撮影準備
今回の撮影では、食品を組み合わせたシーンを撮ることになっていたので、食材は現地調達。社長自ら雨の中、なんと3回も買い出しに行ってくださりました。
私は、届いた食材をカットしたり、盛りつけのバランス、どの角度がきれいに見えるか…。など考えながら、初めての経験に戸惑いつつ、夢中で手を動かしていました。
もちろん最終お直しはデザイナーさんとカメラマンさんなので安心です。

5.手際と判断が生む、美しい配置
撮影と同時に次のカットの準備。デザイナーさんと一緒にクロスや食器などを選んでセッティング。次々と決まっていく配置や色使いに驚きつつ、「判断の早さも、デザイン力の一部なんだな」と感心しきりでした。
このスピードに置いていかれまいと必死に動いていました(笑) どの色を選ぶか、どんな食器を使うか——など、ひとつひとつの選択が写真の空気を決めていくことに、緊張と同時にワクワクも感じていました。
6.お菓子でお昼をしのぎつつ
手を止めるタイミングもないまま気づけばもう午後。まとまった食事は取らず、スタジオに用意されていたコーヒーとお菓子でおなかを満たしつつ、撮影は順調に進んでいきました。 そして次のカットへ向けてまた準備。時間はあっという間に過ぎていきます。
7.一枚の写真に込められた、たくさんの手
予定よりも早めに撮影が終わったとき、少しほっとしている自分がいました。
その場に立ち会えたことで、“写真の奥にあるたくさんの工夫”に気づくことができました。
完成カットを見て、「暮らしって、こうやって写し取られるんだな」としみじみ。
道具も食材も、誰かの手も、目に見えない“想い”も、一枚にちゃんと写っている。そう思いました。

8.感謝で締めくくる一日
そして最後に残ったのは、感謝の気持ちです。
社長の行動力、デザイナーさん、カメラマンさんの判断力、こだわり。 商品は、こうして“伝えられる姿”を与えられていくのだと実感した一日でした。
9.【おまけ】兄弟の冒険旅かと思ったら。
撮影日は寒い朝でした。新幹線のホームでぼーっと座っていたときのこと。
前にやってきたのは、中学生くらいのお兄ちゃんと、小学2年生くらいの弟くん。
お兄ちゃんが「寒くない?」と優しく声をかけ、弟の頭をぽんぽんと撫でていました。
ただそれだけの光景なのに、なぜか涙が出てしまって。
「兄弟の冒険旅かな」「誰かに会いに行くのかな」なんて想像しながら涙を拭いていたら、
両親が「お待たせ〜♪」と登場。
……兄弟旅じゃないんかい!って、心の中で全力突っ込みしながら、そのやさしい時間に癒された、そんな朝でした。
◎あとがき
撮影で使用した新商品は、2025/6/18(水)~6/20(金)東京ビッグサイトで行われる‘‘インテリアライフスタイル東京2025‘‘にてお披露目です。
眠れなかった分も、気持ちはしっかり込めました。どうぞお楽しみに。